陽あたりによるアイテム選び
●陽あたりに合わせたW・T(ウインドー・トリートメント)アイテム選び
地域・季節・気候・日照時間などを考慮してW・Tアイテムを選びましょう。時期によるミスマッチを防ぎ、アイテムの選択肢を絞ることができます。
冬の寒さが苦手な方は、居間、食堂のW・Tアイテムを、暖色系のカーテンに…
また、早朝の夏の日差しをさえぎるアイテムは、ローマンシェードなど…
2階の窓の西日対策は、ブラインドかダブルタイプのプリーツスクリーンで…
といったようなアイテムが考えられます。
●わが家の日照チャートをつくろう!
陽あたりは、季節で時間も強弱も変わります。
また、建物の方位、隣の建物の位置や土地の高低は、お部屋の採光に影響します。
あなたのお住まいの条件を考慮して、春夏と秋冬×午前と午後=4パターンのチャートをつくっておくとアイテム選びやお部屋の用途、家具の配置、照明プランに役立ちます。
【日照チャートの作り方】
1、住まいの簡単な平面図を描き、窓を加える。
2、まわりの環境も描き込む。
3、4枚コピーする。
4、季節、時間帯の陽あたりを4パターン ◎ ○ △ × で記入する。
地域や季節によって気候や日照時間が違います。
例えば、岩手県、盛岡市の場合、真冬2月の日の出は、およそ午前6時40分、日没は、午後5時頃です。これが、真夏の8月になると日の出は、およそ午前4時30分、日没は、午後7時頃となります。(インターネットでかんたんに調べることができます)
つまり、冬と夏では午前2時間、午後2時間、計4時間の日照時間の差があります。
●常識はずれもアリ?!W・T(ウインドー・トリートメント)は自由な発想で!
岩手の詩人、石川啄木がいくつもの詩にうたった岩手山。
啄木のふるさと、渋民村(現盛岡市玉山区)から見ると岩手山は、ほぼ真西です。
盛岡市からは、北西方向ですが、場所によって見える方角は、微妙に違います。
山岸地区のようにまったく見えない場所もあります。
北松園のある一家では、リビングダイニングがなんと北側だったのです!!
食卓の側に幅270cm×高さ145cmの大きな窓があって岩手山が、ぴったりと収まっていました。北松園では岩手山は北北西に雄々しくそびえ立って見えるのです。
常識的には、東南がリビング、北側はトイレ、風呂場といったいわゆる水回りの間取りが一般的です。しかし、それはそれとして外部のロケーションを室内に取り入れるという発想も「あり」と思いました。いわゆる「借景」というものも、W・Tの一つなんですね。